糖尿病

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糖尿病

糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が慢性的に高い状態が続く病気です。初期には自覚症状がほとんどないため気づきにくく、健康診断で指摘されて初めて気づく方も多くいらっしゃいます。
しかし、血糖値が高い状態が続くと、全身の血管に負担がかかり、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。症状がない段階からの適切な管理が重要です。

健康診断で血糖値を指摘された方へ

健康診断で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と言われたものの、症状がないため様子を見ている方も多くいらっしゃいます。
糖尿病は自覚症状が出にくい一方で、確実に進行していく病気です。早い段階で対応することで、生活習慣の見直しだけで改善できる可能性もあります。

  • 血糖値が高いと言われた
  • HbA1cが基準より高い
  • 再検査や受診をすすめられた

このような場合は、放置せず一度ご相談ください。

糖尿病の原因

糖尿病は、生活習慣と体質の両方が関係して発症する病気です。特に食事内容や運動不足、体重増加などの影響を受けやすく、日々の生活の積み重ねが血糖値として現れます。

初期には自覚症状が少ないことも多く、健康診断で初めて血糖値の異常を指摘される方も少なくありません。

食べ過ぎや糖質の多い食事

 ご飯やパン、麺類、甘い飲み物、お菓子などを過剰に摂取すると、血糖値が上がりやすくなります。外食や夜遅い食事、不規則な食生活も血糖コントロールに影響します。

「食べ過ぎている自覚がない」という場合でも、知らないうちに糖質を摂りすぎていることがあります。

運動不足

運動不足になると、血液中の糖をうまく消費できなくなり、血糖値が上がりやすくなります。また、筋肉量が減ることで代謝が低下し、糖尿病のリスクが高まります。

特別な運動ではなく、日常的に体を動かす習慣を続けることが大切です。

肥満

特に内臓脂肪が増えると、インスリンの働きが低下し、血糖値が上がりやすくなります。肥満は高血圧や脂質異常症とも関係が深く、生活習慣病全体のリスクを高める要因となります。

無理なダイエットではなく、継続できる体重管理が重要です。

ストレス

ストレスや睡眠不足が続くと、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血糖値が上がりやすくなることがあります。忙しさや疲労が続いている方は、生活リズムを整えることも大切です。

遺伝的な体質

ご家族に糖尿病の方がいる場合、体質的に糖尿病になりやすいことがあります。ただし、遺伝だけで決まるわけではなく、生活習慣を整えることで発症リスクを下げることも可能です。

複数の要因が重なることで発症しやすくなるため、食事や運動、体重管理などを総合的に見直していくことが大切です。

糖尿病になると体にどんなことが起こるのか

血糖値が高い状態が続くと、全身の血管が傷ついていきます。特に細い血管はダメージを受けやすく、目・腎臓・神経などに大きな影響が現れます。

また、血液の流れも悪くなり、動脈硬化が進みやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクも高くなります。

最初は小さな変化でも、放置することで将来の生活に大きく影響する可能性があります。

のどが渇く・尿が増える

血糖値が高くなると、体は余分な糖を尿として排出しようとします。その影響で尿の回数や量が増え、水分が失われることで強いのどの渇きを感じることがあります。

「最近よく水を飲むようになった」「夜中に何度もトイレに行く」といった変化がみられることもあります。

疲れやすくなる

糖は本来、体を動かすためのエネルギーになります。しかし糖尿病では、糖をうまく利用できなくなるため、十分に食べていてもエネルギー不足の状態となり、疲れやすさやだるさにつながります。

「しっかり寝ても疲れが取れない」と感じる方も少なくありません。

体重が減ることがある

糖をエネルギーとして使えなくなると、代わりに筋肉や脂肪を分解してエネルギーを作ろうとします。そのため、食事量が変わらないのに体重が減ることがあります。

急な体重減少は、糖尿病が進行しているサインのひとつです。

血管が傷つきやすくなる

高血糖の状態が続くと、全身の血管が少しずつ傷ついていきます。特に細い血管は影響を受けやすく、目・腎臓・神経などに合併症が起こる原因となります。

さらに動脈硬化が進みやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気のリスクも高くなります。

感染症にかかりやすくなる

糖尿病になると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなることがあります。風邪が長引く、傷が治りにくい、膀胱炎を繰り返すなどの症状がみられることもあります。

糖尿病は、早い段階で気づき、適切に管理することで合併症の予防につながります。健康診断で血糖値やHbA1cを指摘された場合は、放置せず早めの受診をおすすめします。

心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなる

糖尿病は、血糖値だけの病気ではありません。全身の血管にダメージを与え、動脈硬化を進めるため、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクが高くなります。

特に高血圧や脂質異常症を合併している場合は注意が必要です。

糖尿病の合併症

糖尿病で注意すべきなのは、合併症です。血糖値が高い状態が続くと、細い血管や神経に少しずつダメージが蓄積し、全身にさまざまな影響を及ぼします。

初期には自覚症状がほとんどないことも多く、「気づいた時には進行していた」というケースも少なくありません。そのため、血糖値を安定させながら、定期的に状態を確認していくことが重要です。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、目の奥にある細い血管に障害が起こる病気です。進行すると視力低下や視界のかすみ、最悪の場合は失明につながることもあります。

初期には症状が出にくいため、「見えているから大丈夫」と思わず、定期的に眼科検査を受けることが大切です。

糖尿病腎症

糖尿病腎症は、腎臓の細い血管が傷つくことで、徐々に腎機能が低下していく病気です。進行すると体に老廃物や水分がたまり、透析治療が必要になることもあります。

早い段階では自覚症状がほとんどないため、尿検査や血液検査で定期的に確認することが重要です。

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害は、高血糖によって神経に障害が起こる病気です。手足のしびれや感覚の低下、ピリピリした痛み、足の違和感などが現れることがあります。

進行すると、小さな傷に気づきにくくなったり、歩行に影響が出たりすることもあります。早期から血糖管理を行うことで、進行予防につながります。

動脈硬化による病気

糖尿病は、細い血管だけでなく太い血管にも影響を与え、動脈硬化を進める原因となります。その結果、心筋梗塞や脳梗塞、狭心症などの重大な病気のリスクが高くなります。

血糖値だけでなく、血圧やコレステロール、体重などを総合的に管理していくことが大切です。

これらの合併症は、早期発見と継続的な管理によって予防や進行抑制が期待できます。当クリニックでは、定期的な検査を行いながら、将来を見据えた糖尿病管理をサポートしています。

糖尿病の治療

糖尿病の治療では、血糖値を安定させながら、将来的な合併症を予防していくことを目的とします。

「血糖値を下げること」だけではなく、これから先も健康的な生活を続けていくために、無理なく継続できる治療を行うことが大切です。

当クリニックでは、患者さま一人ひとりの生活スタイルや体の状態に合わせながら、治療方法を一緒に考えていきます。

食事療法

糖尿病の管理では、毎日の食事がとても重要です。

食べ過ぎや糖質の摂りすぎは血糖値を上げる原因となるため、食事内容や食べ方を見直していきます。ただし、極端な食事制限をするわけではありません。

「仕事柄外食が多い」「家族と同じ食事をしたい」など、それぞれの生活背景に合わせながら、無理なく続けられる方法をご提案します。

運動療法

運動には、血液中の糖を消費しやすくする効果があります。また、体重管理や血流改善にもつながり、糖尿病だけでなく高血圧や脂質異常症の予防にも役立ちます。

激しい運動ではなく、ウォーキングなどの日常生活に取り入れやすい運動から始めることが大切です。

体重管理・生活習慣の改善

肥満、特に内臓脂肪の増加は、糖尿病と深く関係しています。睡眠不足やストレス、不規則な生活も血糖値に影響を与えるため、生活全体を整えていくことが重要です。

当クリニックでは、「頑張りすぎる治療」ではなく、「続けられる管理」を大切にしています。

薬物療法

生活習慣の改善だけで十分な効果が得られない場合には、内服薬や注射薬を使用して血糖値をコントロールします。

糖尿病の薬にはさまざまな種類があり、血糖値を下げるだけでなく、インスリンの働きを助ける薬、尿から糖を排出する薬、食欲を抑える薬などがあります。

SGLT2阻害薬

 尿から余分な糖を排出し、血糖値を下げる薬です。心臓や腎臓への保護効果が期待される薬もあります。

DPP-4阻害薬

食後の血糖上昇を抑え、比較的使いやすい薬として広く使用されています。

GLP-1受容体作動薬

食欲を抑えながら血糖値を改善する注射薬で、体重管理にも役立つことがあります。

インスリン治療

不足しているインスリンを補い、血糖値を安定させる治療です。

患者さまの年齢や生活習慣、合併症の有無を考慮しながら、一人ひとりに合った治療を行います。

糖尿病認定医・糖尿病療養指導士によるサポート体制

糖尿病は、血糖値を下げるだけでなく、食事や運動、体重管理、生活習慣の見直しを継続していくことが大切な病気です。当クリニックには、滋賀糖尿病療養指導士(CDE滋賀)の資格を持つ看護師が在籍しています。医師と看護師が連携し、血糖値の管理だけでなく、無理なく続けられる生活改善まで丁寧にサポートします。

糖尿病療養指導士とは?

糖尿病療養指導士とは、糖尿病に関する専門的な知識と技術を学び、所定の研修や試験に合格した医療スタッフに認められる資格です。

食事や運動、血糖管理、日常生活での注意点など、糖尿病治療に必要な知識をもとに、患者さまが安心して治療を続けられるようサポートします。

早めのケアで健康を守る

早めのケアで健康を守る

糖尿病は、早い段階から適切に向き合うことで、無理なくコントロールしていくことができる病気です。

健康診断で指摘された段階は、まだ生活習慣の見直しによって改善が期待できる大切なタイミングです。今の状態を正しく把握し、自分に合った方法で取り組むことが、将来の健康につながります。

滋賀県栗東市のさとこ内科クリニックでは、糖尿病認定医である院長と滋賀糖尿病療養指導士(CDE滋賀)の資格を持つ看護師が連携し、食事や運動、生活習慣の見直しまで含めて、患者さま一人ひとりに合わせた糖尿病管理をサポートします。

「これくらいで受診してよいのだろうか」と迷われている方も、どうぞお気軽にご相談ください。無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。

さとこ内科クリニック院長 戸成 智子

執筆者

さとこ内科クリニック院長戸成 智子

経歴

  • 1989年滋賀県立膳所高等学校卒業
  • 1995年大阪医科大学卒業
  • 1995年大阪医科大学 第三内科研修医
  • 1997年高槻赤十字病院 循環器内科
  • 2000年大阪医科大学 第三内科
  • 2004年大阪医科大学臨床研修センター
    臨床研修指導医
  • 2006年第一東和会病院 循環器内科
  • 2016年第一東和会病院 循環器内科副部長
  • 2019年大阪大学大学院医学系研究科
    先進融合医学共同研究講座
    特任研究員(兼任)
  • 2020年9月さとこ内科クリニック開院

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心臓病学会
  • 日本東洋医学会
  • 日本高血圧学会

資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本糖尿病協会 糖尿病認定医
  • 日本東洋医学会認定 漢方専門医
  • 臨床研修指導医
  • 労働衛生コンサルタント

077-554-7070

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